今回は、ヒルトン深圳蛇口南海(深圳蛇口希尔顿南海酒店/Hilton Shenzhen Shekou Nanhai)の宿泊記・ブログ的口コミレビューをしたいと思います。
ヒルトン深圳蛇口南海は、香港からフェリーで来る方や、香港国際空港へフェリーで行くための前泊に非常に便利なホテル。そして、ちょっとリゾート感あるホテルは開放感があって非常に素敵な空間でした。
フェリー乗り場からホテルまで、ホテルからフェリー乗り場までは、ヒルトンの無料シャトルバスがあります。
客室カテゴリー
ヒルトン深圳蛇口南海は、メインの建物の他に「南海ウィング」という別の建物があります。この「南海ウィング」はメインの本館のとなりに建っており歩いていける距離ですが、予約時に「南海ウィングってどう違うの?」とずっと思っていました…。
まずはメインの建物(以下、本館)の方の部屋カテゴリーは下記の通り。
- ゲストルーム
- デラックスルーム(ベイビュー)
- プレミアムルーム(バルコニー付)
- エグゼクティブルーム
- エグゼクティブコーナー(バルコニー付)
- 1ベッドルームスイート
- デラックス1ベッドルームスイート
- キングプレジデンシャルスイート
南海ウィングの客室カテゴリーは下記の通り。
- ゲストルーム
- デラックスルーム
- プレミアムルーム
- 1ベッドルームヒルサイドスイート
- 1ベッドルームシーサイドスイート
- 1ベッドルームスイート
- 1ベッドルームガーデンアパートメント
- 2ベッドルームペントハウス
同じカテゴリーの客室だと、南海ウィングの方が若干安い料金設定になっている模様です。ただ、南海ウィングの方にはエクゼクティブラウンジが使えるエクゼクティブルームが存在しません。
私はヒルトン オナーズの「ゴールド会員」なので、ヒルトン公式で予約しました。
予約した部屋は、本館の方の「ゲストルーム」。宿泊費用は総額で864.01元(約14,688円)です。
なぜ本館の方を予約したのかというと、私はヒルトンオナーズのゴールドメンバーのため、客室に空きがあれば部屋のアップグレード特典があります。南海ウィングにはエクゼクティブフロアがないため、アップグレードされてもエクゼクティブフロアになることはないと判断したためです。(本館でもエクゼクティブフロアになる確証はありませんが…)
ただ、中国のホテルではゴールド会員でも(客室に空きがあれば)ラウンジアクセスできる客室にアップグレードされる確率が非常に高いと聞いていたことから、ちょっとばかし期待していました!
ヒルトンでは公式サプリで事前チェックインができるのです。なんとなく事前チェックインができる日よりも数日前に公式アプリを開いてみると、予約した客室が「エクゼクティブルーム」に変更されているではありませんか!
これはテンション上がりました!ラウンジが利用できて総額約864元(約14,688円)ですから、非常にコスパが良いです!
ヒルトン オナーズ ゴールド特典まとめ
私はヒルトン オナーズ会員で、ゴールドステータスです。ゴールド会員の主な特典は下記の通り。
主なゴールド特典
- (可能ならば)レイトチェックアウト
- (空きがあれば)部屋のアップグレード
- 朝食が無料(2人分)
部屋アップグレードでラウンジアクセス権のある客室になれば、ラウンジを無料で利用することができます。インターコンチネンタルやANAクラウンプラザなどのIHG系では、客室がアップグレードされてもクラブラウンジは使えないということも多いので、ヒルトンの特典対応は嬉しい対応ですね!
ただし、注意したいのは客室アップグレードやレイトチェックアウトはその時の状況によって不可となる可能性もあります。私も以前、コンラッド東京に宿泊した際、客室が満室だったため、客室アップグレードもレイトチェックアウトも断れられました。なので、不確定要素の特典であることはお忘れなく!
大人2人分の朝食が無料になるのは、非常に嬉しい特典です。ゴールド会員で無料になるのはヒルトンとマリオットのみ。これはどこのヒルトンに泊まっても朝食無料になるので、すべてのゴールド会員が受けれる特典です。
外観、エントランス、レセプションエリアを紹介!
最寄りの駅は、蛇口港駅です。以前は、フェリーターミナルがこの駅のすぐ前にあったのですが、現在は、新しくなって場所が移動されてました。
前日にセントレジス深圳に宿泊していたので、ヒルトン深圳蛇口南海まではMRTを利用して海上世界まで移動して、そこからタクシーを利用しました。蛇口港から歩いてもよかったのですが、海上世界からどれくらいの距離なのか知るためにそこタクシーに乗りましたが、タクシーで11元でした。歩ける距離ではありますが、若干、距離があります。(周りにシェアバイクの自転車が沢山あるので、利用できる方は使うのをオススメします)
では、外観やレセプションエリアなどを紹介したいと思います。
ちょっとホテルにしては、奇抜な形をしたこの建物。以前は「南海ホテル」だったのが、改装されてヒルトンになったとのこと。
ここがメインのエントランス。タクシーやバスはここに停車します。(こことは別に裏口のようなところもあります)
中に入ると素敵な空間が!天井は高くて広い!
水面の上にピアノがありました。
レセプションエリアが圧巻!
15階のエクゼクティブラウンジでチェックイン
レセプションのスタッフに「エクゼクティブラウンジとここでチェックインどっちがよい?」と聞かれたので、エクゼクティブラウンジでチェックインさせていただきました。
15階のエレベーター前。レセプションエリアなどとは雰囲気が変わり、全体的に木のぬくもりを感じるようなナチュラル志向の内装です。
エクゼクティブラウンジの入り口。15階でエレベーターを降りて、すぐのところにあります。
コーヒーや紅茶を飲みながらチェックイン。(アイスコーヒーが飲みたかったけど、ないとのこと… 苦笑)
エクゼクティブラウンジに関してはまた後ほど詳しく紹介したいと思います。
ちなみにですが、エクゼクティブフロアは12階と15階(13階と14階は客室ではなく、エレベーターにボタンがありません)となっており、12階が完全禁煙の客室、15階の一部が喫煙の客室となっている模様です。
また、シービュー(海が見える部屋)と見えない部屋がありますが、見える部屋はこちらの赤枠内。15階はラウンジがあるので、海の見える部屋は少ないですが、12階は15階のラウンジ部分が部屋になっているので、海の見える部屋数は多くあります。是非、こちらを選びましょう!
私はタバコの臭いが苦手なので公式アプリから12階の部屋を事前チェックインをしていたのですが、チェックインの際に「事前チェックインしていた部屋がレイトチェックアウトでまだ空いていないから、15階の部屋に変えました。」と説明があり、ちょっとタバコの臭いがどうなのか気になりましたが、非常にスムーズにチェックインできました。
エクゼクティブフロアのスタッフは全員英語が通じました。ただ、日本語が通じるスタッフはいませんでした。レセプションでも日本語が通じる方はいませんでした。(他のブログでは日本語対応してもらえたとの情報があったので、日本人スタッフはいるのかもしれません。)
では、お部屋に向かいましょう!
廊下を歩いていると、やはりタバコの臭いがどこかの部屋からしてきたので、ちょっと心配に…。
タバコのニオイが嫌な方は12階をリクエストしたり、事前チェックインで選んでおいた方が無難です。
今回の宿泊した部屋の前。
エクゼクティブルームの紹介!
今回はエクゼクティブラウンジがある15階と同じ階にある1521号室。向きはシービュー(海が見える部屋)です。
部屋に入るとこんな感じの空間です。
入り口横にバゲッジラックがあります。
キーを差し込むと、電機などが付く仕組みですが、キーの代わりのものがすでに差し込まれていました。この配慮は良いですね!外に出かけて帰ってきてもエアコンが効いた状態です。
部屋に入って、右側にバスルーム、まっすぐがメインルームとなっています。
途中にハンガーと小物入れが一体型のお洒落なハンガーラックが。以外と便利でした!(ハンガーラックは別にもあります)。
メインルーム
メインルームの全体像はこちら ↓
ヒルトン蛇口1 – Spherical Image – RICOH THETA
全体的に、ウッド系でも木がハゲたような素材のものを中心に使っており高級感は個人的には感じませんでした。どちらかというとナチュラル系寄りと言えそうですが、部屋の雰囲気は非常に良いです。
クリックで写真拡大してみると分かりやすいですが、机や壁のところは、木目がよく分かるようなウッド系素材で色が禿げているような印象(こういうデザインなんですが….)。
前日にセントレジス深圳に宿泊しており、当たり前と言えば当たり前ですが高級感はセントレジスの方が圧倒的に高く、セントレジス後の宿泊だったのであまり感動はなく…
ただ、部屋の雰囲気はヒルトン深圳蛇口南海も非常に素敵です!
国内のヒルトンより断然こちらの方がお洒落空間です。華やかさやゴージャス感、高級感などは感じません。ソファーが紺、ランプが黒など、大人っぽいモダンさも感じるナチュラル系お洒落空間という感じで、落ち着いた色合いが好印象です。
部屋に(ソファーの後ろに)大きなコンセプト画が飾ってあり、中国らしさを表しているのかな?
ディスク周り
ディスク周りにはコンセントが二つ。
お茶っ葉を入れるような入れ物には、USBケーブルが入っており、Type-C、iPhone用も揃っています。非常に気の利いた対応ですね。また、この入れ物が3段になっており、下の2段には、HDMIケーブルとDispalyケーブルが入っていました。
デスクライト。
ベット周り
ベットサイドには、色々な形状のコンセントがあります。また、USB差込口も2つあり、利便性は高いです。
読書灯。
両サイドとも、USB差込口やコンセントが同じだけあります。(多くのホテルでは片方だけの場合が多いですが、ここは両サイドにあるので使いやすい!)
キングサイズベッドですがベット幅は約180cmです。個人的には200cmはほしいところ。ただ、ベットはフカフカで寝心地最高でした。
ミニバー
ミニバーはこちらに。
色々置いてあるのですが、有料のものと無料のものが混じっているので要注意です。
NESCAFE GOLDやTWININGSのお茶は無料です。ポテトチップスやアルコール、写真右手前に写っている3つの円形のお茶は有料です。
ESPRESSOは無料。3種類ありました。なぜかここにワインオープナーも。
下の段には、湯沸かし器やエスプレッソ・マシンが。ワインとFUJI Waterが置かれていますが、これは有料です。FUJI Waterやワインにはタグで値段が記載されています。
このサイドにおいてある水が、コンプリメンタリー(無料)の水。
冷蔵庫の中は有料です。
洗面台、バスルームなど
では、バスルームなどを紹介したいと思います。全体像はこちら ↓
ヒルトン深圳蛇口5 – Spherical Image – RICOH THETA
洗面台には、コンプリメンタリー(無料)の水が2本、アメニティ、ティッシュ、ハンドタオルなどが置いてあります。
アメニティは必要十分なものが揃っており、マウスウォッシュもありました。
マウスウォッシュは違いますが、ボディーローションは、CRABTREE & EVELYN(クラブツリー&イヴリン)です。シャワールームやバスタブに置いてあるシャンプー、コンディショナー、ボディーソープもCRABTREE & EVELYNでした。
CRABTREE & EVELYNはヒルトンで採用されていましたが、最近は、Peter Thomas Rothに切り替わってきた印象、Peter Thomas Rothの方が好きなので、ちょっと残念…。
CRABTREE & EVELYNは匂いがキツくてあまり好きではありません…。
バスタブは大きくて使い勝手もよいものでした。ここにシャンプー、シャワーソープ、コンディショナーが1セット置かれています。壁に立てかけてある黒い物体は浴槽マットです。
シャワールームは、レインシャワーとハンドシャワーがあります。使い勝手もよく、水圧も全く問題ありませんでした。快適快適!
ここも1セットのアメニティ。
シャワールームはそれほど広くありませんが、1人で利用するには十分なスペースです。
ドライヤーはクローゼットに入っていました。
クローゼット
クローゼットはここと対面する形でもう一箇所あります。
こちらには、ハンガーやバスローブ、サンダル、アイロン、アイロン台、傘がおいてあります。
このホテルは、野外にプールがある(ホテル内にプールは2ヶ所あり、室内プールもある)ので、このスリッパは役に立ちそうです。
もう一つのクローゼット。
ドライヤーと紙袋、ジップロック。このジップロックが濡れた水着などを入れるのに非常に役に立ちました。細かい所まで気が利くホテルですね。
セキュリティーボックス。
一番下に、スリッパ、靴磨きなどが入っています。何故か靴べらがありません。ちょっとこの点不便でした。(普通ないってことはないと思うので、誰か持って帰ったのかな?)
クローゼットのドアを両方共開けた状態にすると、バスルームのドアがしまった状態になる作りになっています。
しかし、しっかりとしまりません(笑)。扉の立て付けが悪いのです。
全体的に施工が非常に悪かったり、適当だったりする箇所が多く見受けられ、特にトイレの棚の作りが非常に悪かった…。ここらへんが中国だな…と思った瞬間です。
Wi-Fi
Wi-Fiは、ホテルの無料(低速?)のものでも、十分な速度が出ます。ただし、LINEやgoogle、Facebookなどは繋ぐことができません(VPNが通ってない)のでご注意を!
ウェルカムフルーツがすごかった!
チェックイン後に部屋に入り、しばらくすると、ウェルカムフルーツを持ってきてくれました。見ての通り、7種類もあり豪盛です。しかも、霧吹きで水を掛けてあるのか、洗ったあとなのか、全体的にちょっと濡れており、フレッシュ感が感じられるのも良かったです(演出かな?)。
ターンダウン
ターンダウンサービスもあります。
部屋からの風景
部屋からの風景は、シービューということで中々良かったです!
右側の大きな建物がヒルトンの「南海ウィング」。
ヨットが沢山停泊しています。ヨットの乗り場でしょうか。奥に見える山々は香港です。
奥に見える三角形の建物が新しいフェリーターミナル。ここから香港や香港国際空港行きのフェリーが出ています。
真下には野外プール。
ヒルトン深圳蛇口南海 まとめ
ヒルトンの中でもファシリティの良さや客室の良さを十分に感じれ、非常に快適な滞在でした。良かった点と悪かったところをまとめてみました。
良かったポイント・メリット
- コストパフォーマンスがすごく良い
- 豪華さ・ゴージャス感ではなく、おしゃれモダンな客室
- ベットの寝心地が良かった
イマイチだった点
- キングベットは1.8mのもの(2mぐらいほしい)
- メインルームは狹くはないが、広くもない
- 靴べらが無かった
- エレベーターホールのボタンは押しても反応しないことが多い
全体的にコストパフォーマンスの凄さに圧倒されました。日本では約1万5000円でこの部屋には泊まれないでしょうね。また、今回はラウンジアクセスもできたので、コストパフォーマンスの良さを全面に感じた滞在でした。
ホテル全体的にゴージャス感や豪華さというよりは、ナチュラル素材を使ったお洒落チャイニーズモダンと言ったところです。好き好みが分かれそうな内装かなと思いますが、今時感を感じれて良いかなと思います。最近、このようなホテルが増えたような気が?マリオット系に多い気がします(マリオット深セン南山とか)。
個人的には、若干、ナチュラル素材の木のハゲたような感じが度が過ぎるかなと思いましたが、妻には高評価でした。
場所柄、海上世界にも近く(ただ、歩くと結構距離あるのでタクシーがよいかな?11元でした。シェアバイクが利用できる人は周りに沢山あるので便利です。)、食事などに困ることは無さそうです。ただ、周りにコンビニは見当たらなかった(お洒落なカフェはありましたが)ので、水などが必要な場合、調達してから来たほうがよいと思います。
フェリーを利用するならば、まず、このホテルがオススメです!
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