今回は、深セン蛇口からフェリーで香港国際空港まで移動したので、料金や、その方法を解説したいと思います。
フェリーで移動すると、2017年8月末時点で270元掛かり、日本円に換算すると約4,600円(1元=17円)と移動費用としては非常に高額です。
深センから香港国際空港への移動手段は、フェリー以外にもスカイリモ(7人乗りワゴン車での移動)やMTRとバスを利用する方法などがあり、フェリーを利用するメリットが余り無さそうですが実はいくつかメリットはあります。
深セン蛇口から香港国際空港までフェリーを利用するメリットは?
フェリーを利用するメリットやポイントをまとめてみました↓
- 蛇口フェリーターミナルで飛行機のチェックインができる、預かり手荷物もその場で預けられる
- 深セン(中国)を出国して、そのまま香港国際空港の制限エリア内に行ける
- 香港国際空港のイミグレを使用しないので、香港国際空港到着後にHK$120の返金があるため、費用は然程高くない
などです。私の知り合いで深センに住んでいる方は、リムジンバスのスカイリモが一番「楽」とは言っていましたが、フェリーにはフェリーのメリットが思ったよりも多くあります。
フェリーを利用すれば、香港国際空港の制限エリア内に
フェリーを利用すると、香港国際空港の制限エリアにそのまま入れます。“そのまま”と言うと少し語弊になってしまいますが、フェリーを降りて、荷物検査などを経て、制限エリア内にと言うかたちです。
イメージとしてはこんな感じです。
フェリー乗り場 → 深セン(中国)出国 → フェリーで移動 → 香港国際空港制限エリア内
では、リムジンバスのスカイリモの場合を確認して比較してみましょう。
リムジンバス → 深セン(中国)出国 → 香港入国 → リムジンバス香港国際空港まで移動 → 飛行機チェックイン → 香港出国 → 香港国際空港制限エリア内
比較してみると、
スカイリモ | フェリー | |
---|---|---|
中国を出国 | リムジンバスに乗ったまま | フェリーターミナルで出国(そのまま香港国際空港の制限エリアに到着となるので、香港へ入国する必要なし) |
香港入国 | リムジンバスに乗ったまま | なし |
香港出国 | 香港国際空港で | なし |
スカイリモの場合、リムジンバスで深センを出国&香港へ入国し香港国際に向かいます。さらに香港国際空港でまた出国して飛行機に乗ります。(スカイリモの深センを出国・香港入国は、パスポートだけ運転手に預けてバスから降りずに出国・入国ができるので楽だと言えば楽です。)
そして、香港国際空港のチェックインカウンターやイミグレは非常に混雑することが多いので、かなり待たされることも…フェリーの場合は空港ほど混雑はしないため、これも一つのメリットと言えるでしょう。
フェリーの場合、乗客数は決まっているので空港みたいに人がウジャウジャ多くないので、荷物検査もすぐに終わります。
施設を使用しないので、費用が返ってくる
後ほど詳しく見ていきますが、フェリー代金が270元しますが、香港国際空港の返金カウンターでHK$120が返ってきます(フェリー代金は“元”ですが、返金されるのは“香港ドル”という点に注意)。香港ドルで返金されても困る方は、スカイリモを利用してもよいと思います。
返金を前提で考えると、費用は下記の通り。
- フェリー代金 270元(4,590円)- 返金120香港ドル(1,680円)=約2,910円
※ 1元=17円、HK$1=14円換算
スカイリモは蛇口→香港国際空港で200元(3,400円)なので、フェリーの方が安くなります(為替レートの関係もあるので、基本的にほとんど値段が変わらないと思っておいた方がよい)。
フェリーターミナルでの手順
私は前日にフェリーターミナル近くにあるヒルトン蛇口に宿泊しており、ホテルからシャトルバスが出ているため、こちらのシャトルバスを利用してフェリーターミナルまできました。
地下の駐車場?やバスが停まる所?で降ろされたので、1階にあるチケット売り場に向かいます。施設内に入る時、警備員の方が棒を荷物に当てて簡易的な荷物チェックを受けました。
1階にあるチケット売り場。
フェリーのチケットは予約して購入することもできますが、今回は、チケット売り場で直接購入しました。
深セン蛇口→香港国際空港のフェリーチケットは270元でした。深セン(中国)は物価上昇も激しいので、チケットなどの金額が値上がりすることが多々あります。金額に関しては最新の情報を各自で確認してみてください。
チケットを購入する際に、「どの飛行機に乗るのか?」と聞かれるので、Eチケットなどを見せましょう。私は香港エクスプレスでしたので、スマホでWeb画面を見せました。(飛行機の時間帯などを確認しているようでした。)
フェリーターミナルはかなり広々としていて綺麗でした。
1階でチケットを買った後は、2階へあがり、各航空会社のところでチェックインを行います。
自分が搭乗する航空会社のカウンターを見つけましょう。ANAとデルタが同じカウンターなど、全く規律性のない(スターアライアンスとスカイチームなど)感じでした。
私は香港エクスプレスなので、ここに並びます。何故、シンガポール航空と同じカウンターなのか全く分かりません。ちなみに上級会員やビジネスクラス以上のための専用チェックインエリアなどはありません。
パスポートとフェリーのチケットを渡して香港エクスプレスだと伝えます。
チェックインが終わると、「搭乗券」と「Refund Coupon」が貰えます。
この「Refund Coupon」が香港国際空港に着いてHK$120の返金の時に必要なチケットです。無くさないようにしましょう。
チェックインが終わったら、次はイミグレに向かいます。ただ、いきなりイミグレに行けるわけではなく、イミグレ(検疫)が開くのを待つ必要がありました。
看板には、HK Airport 13:30のステータスが“Waiting”状態。ここで並んで待つ必要があります。
イミグレなどは写真撮影は禁止エリアなので、それらを抜けたところから解説します。
イミグレなどを抜けたら、今度はフェリーの待合室に行きます。
すでに並んでいますが、、、並ぶ必要は特にありません(座席指定だし…)。
待合室。
待合室で待っていて気づいたのですが、13:25あたりになっても全く乗船する気配がありません。13:30発だと思っていたので、「これは遅れるな…」と思っていましたが、特にスタッフ
がアナウンスすることもなく…で、しばらく待っていると、13:35から乗船が開始されました。
ここでフェリーのチケットを機械にかざす必要があるので、無くさないようにしましょう。
今回乗ったのは、XUN LONG 7号。
中は3列シートx4の構成になっています。
フェリーは「座席指定」です。私が利用したのは「62」番席。座席指定があることに気づかず適当に座っていたのですが、乗客が座席を確認して座っているのを見て、初めて気が付きました…。
座席番号は手すり部分に記載されています。
いよいよ出発です。13:50の出発でした。
スタッフが水を配りはじめました。全員に渡すのではなく、「水が欲しい人はいますか?」的なこと(中国語)を言いながら、欲しい人にだけ渡す形です。
香港国際空港に到着したのが、14:18頃。約30分の乗船でした。フェリーは約1時間の予定と書いてあったので、13:30のものに乗ると14:30に到着予定となります。なので、予定通りの運行だったことになります。
船から飛行機に乗り換えるTransferの方向へ向います。
すると、All bording gatesの看板があるのでそちらへ。
ちなみにですが、荷物検査時にはペットボトルなどの飲み物は回収されるので飲み干してしまいましょう(深セン出国時には何も言われなかったため、このままいけるのかなと思いましたが、見事に回収されました 笑)。
荷物検査を抜けると、こんな感じ。
目の前に見えるのが、HK$120を返金してくれるカウンターです。※ABEは本人ではありません 笑
Departure Tax Refund Deskという名称。一方通行でこの前を通るので迷うことはないと思います。
フェリーターミナルのチェックイン時にもらったRefund Couponを渡すとすぐにHK$120貰えます。時間にして10秒も掛かりません。すごく早いです。
その後、下に降りて…
移動用電車で移動します。
まとめ
フェリーでの移動は約1時間なので、非常に楽なルートの一つです。また、香港国際空港では、制限エリア内になるので、面倒くさいことは全くありません。個人的には、フェリーは結構オススメできるルートの一つで、蛇口付近にいるならば、是非、利用してみてください。
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