今回は、北海道・札幌にあるホテルオークラ札幌の「スタンダードダブル」に宿泊してきたので、宿泊記・ブログ的口コミ・評価レビューをしてみたいと思います。
今回の予約状況
参考までに今回の予約状況を記載しておきます。
- 宿泊日: 2019年11月
- 宿泊料金: 7,900円(サ・税込)/1人での利用/朝食込
- 予約サイト: 一休
- 予約した客室: スタンダードダブル – 28.2㎡
- 宿泊した客室: スタンダードダブル – 28.2㎡
- チェックイン/チェックアウト: 14:00〜/〜11:00
オークラブランドのホテルが、7,900円で朝食込みです。朝食は2,800円で提供されているので、部屋代金としては5,000円とかなり安いと思います。宿泊特化型ホテル(ビジネスホテル)とほとんど変わらない料金で宿泊できてしまいます。。
フロント、ロビーは宿泊特化ホテル並の狭さ
フロント、ロビー周りは狭く、オークラブランドで展開しているホテルではここが一番規模が小さいのでは?と感じるぐらいです。札幌にある高級ビジネスホテルの方が広い印象を持ちました。
ホテルの建物、設備などハード面に関しては、オークラというブランドだけで宿泊すると、落胆することが多いと思います。その反面、ソフト面はオークラらしく、ベルスタッフ、フロントスタッフの気遣いなどはすばらしく、素晴らしい対応が多かったです。
チェックイン
チェックインは座って行います。ワンハーモニー会員なので名前だけでチェックインできました。
鍵はシリンダータイプ
鍵はカードタイプではなく、通常の鍵(シリンダータイプ)で、持ち運びに邪魔になるぐらい大きなキーホルダーがついています。
チェックインの際に、出かける際にはフロントに鍵を預けてくださいと言われました。個人的に、鍵をフロントに預けなくてはならないホテルは、面倒くさくて好きではありません。
ただ、さすがオークラと言えるぐらいスタッフが素晴らしく、ベルスタッフ、フロントスタッフはすぐに駆け寄って鍵を預かってくれたり、顔を見ただけで鍵を出してきたりとホスピタリティがすごいです。
エレベーターにセキュリティなし
エレベーターは全部で2基。エレベーターにセキュリティはありません。残念。
エレベーターにセキュリティなし
宿泊階
エレベーター前や廊下は、オークラホテルというような印象はなく…
ホテルオークラの「スタンダードダブル」を紹介!
今回宿泊したのは、エグゼクティブフロアとなる14階にある1410号室。本来ならエグゼクティブダブル(28.2㎡)の客室となりますが、今回の予約はスタンダードダブル(28.2㎡)です。エグゼクティブダブルとスタンダードダブルを比較して、客室の広さ、内装での違いはありません。宿泊フロアが高層階、アメニティの違いだけです。
今回宿泊したのはエグゼクティブフロアとなりますが、宿泊階以外は、スタンダードフロアと変わらない内容となっているため、今回は「スタンダードダブル」と記載しています。
客室見取り図。
全体像を紹介!
ソファ、テーブルなど
ソファやテーブルー周りは周りにゆとりがあり、空間的なゆとりが感じられリラックスできました。
テーブルの上にはアイスペールとコップ。
窓際の空調送風口まわりはちょっとした物置台としても使えそうな感じです。
ベット周り
ベットは182cm幅でキングサイズベット。ベットのシーツメイキングは、アッパーシーツを利用するスタイル。札幌では宿泊特化型ホテルでもデュベスタイルが多く、個人的にもデュベスタイルの方が好みです。
ベットサイドテーブルなど。
電気、目覚まし、空調設定のコントローラーや、メモ帳、電話などがあり、ものが置けるスペースが少ない…
コンセントx2口、USBポートx2口あり、枕元で問題なく充電可能です。
反対側のサイドテーブル上にはコンセントなどは全くなく、ただ単にベットライトのコントローラーのみ。
枕は全部で4個。キングベットなので2個ずつの利用を想定しているようです。
枕の上には折り鶴。海外ゲストなどは喜びそうですね。
ベットは182cm幅のキングベットでフランスベット製。ベットのスプリングは固め、厚みは約16cmとアツが薄いタイプで一昔前のベットといった印象でした。
個人的にはシモンズのビューティーレストなどを好むので、このベットは固すぎて体に合わない印象でした。
テレビ、ミニバー、デスクなど
テレビは32インチ。この部屋の広さからすると小さすぎという印象。首振り機能あり。
コーヒーはドルチェグストでカプセルが2個、コーヒーカップや電気ケトル、ティーアメニティなどが置いてあります。
今回はスタンダードダブルでの予約ですが、客室自体は14階のエグゼクティブダブルです。このドルチェグストはエグゼクティブの客室にしかない模様で通常ならスタンダードダブルは普通のインスタントコーヒーだと思われます。
その他のティーアメニティは煎茶、ほうじ茶、紅茶が各2セット。
無料のミネラルウォーターもありました。
無料のミネラルウォーターあり!
コンセントは2口、有線LANポート。実はコンセントは3口ありますが、1口は保護キャップで塞がれていました。
引き出しの中には有線LANのケーブルや裁縫セットなど。
冷蔵庫の中には、ビールやソフトドリンク。ドリンク表を見ると若干お高め。
テレビ下の引き出しには浴衣。
クローゼット
クローゼットには、ハンガー6本、傘、消臭スプレー、セーフティボックス、ブラシ、靴べら、シューポリッシャー、クリーニング表。
このホテルにコインランドリーはなく、洗濯したい場合はクリーニングに出す必要があります。
スリッパは使い捨てタイプ。また、ビジネスホテルによくある使い捨てスリッパより少し質がよいものでした。
使い捨てスリッパを採用。質も少し良い
クローゼットの横にバゲージラック。機内持ち込みのスーツケースならこの上で開くことができるかもしれませんが、大きなスーツケースでは無理なサイズ。
ウェットエリアの入り口前に全身鏡。
ウェットエリア
ウェットエリアのドアは何故かすりガラスタイプ。
ウェットエリアは縦横約2.4m x 1.4mで狭さは感じません。ただ、余裕ある広さということはなく、程よい感じかなというぐらいの印象でした。ビジホなどのユニットタイプだと1.8m x 1.6mぐらいなのでそれらと比べるとかなり余裕ある作りです。
シンク周りはあまり空きスペースがなく、化粧品など小物を沢山置きたい人には不便かも….。コップ、拡大鏡は壁側に。また、バスタオルなどを掛けて置けるフックが扉横にあります。
ハンドタオルや各アメニティ、フェイスソープは資生堂。それに加え、石鹸もあります。
アメニティは歯ブラシx2、くし、ヘヤブラシ、シャワーキャップ、レディースセット(コットン、綿棒)、カミソリ、アフターローション。
今回宿泊したのは14階でエグゼクティブダブルですが、予約はスタンダードダブルで基本的にアメニティはスタンダードクラスのものでした。
洗面台の下にはティッシュとドライヤー。ドライやーはテスコムのTID301。風圧は弱いと感じました。
バスタオル、フェイスタオル。タオル類を掛けておくフックがこちらにもあります。
バスタブは約60cm x 132cm x 43cm(横幅x縦幅x高さ)。深さが若干ないですが、足が十分に伸ばせるサイズでした。
シャワーモードは1種類のみ。水圧は良くて快適でした。
シャンプー類は、共用ボトルタイプ。
トイレはウォシュレット付きですが、便座が冷たく、便座の温め機能はついていません。冬場が辛すぎます…。トイレットペーパーはダブルでなかなかよいものでした。
トイレの便座が冷たい…
景色
窓はそれほど大きくありません。
景色は西の方角が見渡せる客室でした。
部屋の温度調整(エアコンと窓)
札幌のホテルでは冬の時期に「部屋が暑すぎる」ホテルがかなり多く存在します。札幌に限らず、冬場の寒さが厳しい地域はこのようなことがよくありますね。また、季節の変わり目は暑すぎたり、寒すぎたりすることも多いですし、部屋の方角によっては日が当たることで部屋が暑くなりすぎてるという経験が多々あります。
このような時、冷暖房や窓の開閉で自分に快適な温度に調整したいのですが、冷暖房の設定が一括管理(集中管理)だったり、部屋の窓を開けて温度調整したりできないホテルが多いのです。
私は、札幌のホテルは冬場に部屋が暑すぎる事が多いので、チェックインして部屋に入るとすぐに窓を開けて温度を下げることが多いです。窓が開けられなかったり集中管理のホテルだと、蒸し風呂状態で冬なのに汗がダラダラ…、お風呂上がりに温度調整ができないのでまた汗が…なんてことも経験しました。
ということで、
- 空調は、一括管理(集中管理)か個別調整可能なタイプのどっち?
- 個別調整の場合、いつの時期でも冷房・暖房の切り替え、温度調整が可能か?
- 窓が開けられるのか?(冬場に窓を開けて温度調整、換気できるか)
が、ホテル選びでのポイントになる人も多いと思います。
では、このホテルではどうなのか確認していきましょう。
ホテルオークラ札幌の空調は一括管理です。温度調整や風量のボタンはあるものの、暖房・冷房の切り替えはできません。
また、最新のホテルの空調と比べるとやはり効きは悪いと感じました。これは古いホテルの宿命ですね…。
窓の取手部分には鍵穴があり、鍵が掛かっており動かすことができず窓を開けることはできません。この窓、約90度ほど回転するぐらいで小さな子どもがいるとかなり危険な印象です。鍵を掛けている理由が分かりました。
ベルスタッフが部屋まで案内してくれた際に窓に鍵がかかってることを教えてくださり、「鍵を開けておきますか?」と聞いてくれました。また、後ほどフロントまで連絡すれば鍵を持ってきてくれるとのこと。
今回の宿泊は11月でしたが、気温が異常なほど高い上に客室の温度設定も高いため、汗ばむぐらい部屋が暑くサウナ状態だったので窓を開けて温度調整をしました。
スタッフに連絡すると鍵を開けてもらえ、
窓が開けられる!
空調は一括管理。暖房・冷房の切り替えはできない…
Wi-Fi
Wi-Fiの速度はアップロード、ダウンロード共にどの時間帯でも快適レベルです。動画視聴、アプリの更新なども全く問題なく可能でした。
Wi-Fiは快適レベルだった!
天井とライト
天井高は約2.6m。天井にメインライトはなく、間接照明のみです。
間接照明しかないので、夜は暗めで雰囲気重視の客室です。
広さ、空きスペースは?
スタンダードダブルは28.2㎡の客室です。ベットがキングサイズということもあり28㎡の割にはそれほど空きスペースがないですが、それでも快適に滞在できるだけの広さだと思います。
空きスペースが少ないかなという印象はありますが、スーツケースを広げられるだけのスペースは十分にあり、余裕があります。
バゲージラックは小さめなタイプ。スーツケースが広げられるぐらいの大きなタイプだと良かったかなと感じました。
ホテルオークラ札幌の「スタンダードダブル」、評価レビューまとめ
ホテルオークラ札幌の「スタンダードダブル」を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか? メリットやデメリットをまとめてみました。
- 部屋はゆとりある28.2㎡
- スーツケースを広げるぐらいの空きスペースは十分にある
- ミネラルウォーターの提供あり!
- スリッパは使い捨てタイプ。質もビジネスホテルより少し良いと感じた
- シャワーの水圧が良い
- セーフティボックスあり
- オークラホテルの割にはかなりリーズナブル
- エアコンは一括管理
- トイレの便座が冷たい(冬場はつらい…)
- ドライヤーの風圧が弱い
ホテルオークラの割にはかなり安い料金で泊まることができますが、それも何となく納得できました。と言うのも、設備が古すぎるかなと感じます(その反面、スタッフなどのソフト面はかなり優秀)。
細かいところを見てみると、やはり古いホテルだと感じてしまいます。特にベットが固めな点だったり、エアコンが一括管理、便座は冷たいと設備の古さが目立ちました。
内装は木のぬくもりを感じられる落ち着いた空間で、新しさは全く感じませんが、古さもそれほど感じません。また、(USBポートがあったりと)しっかりメンテナンスされている印象でしたし、清潔感もあり気持ちよく過ごせます。このあたりは流石オークラといったところでしょうか。
客室で一番のメリットだと感じたのは部屋の広さです。部屋タイプが一番下のスタンダードダブルでも28.2㎡あり、ゆとりある広さで快適に過ごせます。空きスペースもあるのでスーツケースも問題なく広げることができます。
所々に古さは感じますが、部屋が広いため、くつろいで過ごすことができました。広い部屋を第一に探している人にはオススメできると思います。
また、リーズナブルな日も多く、宿泊特化型ホテルとほとんど変わらない料金設定の日も多くあり、スタッフのホスピタリティーの高さ&部屋の広さを考えると宿泊したいと感じます。
部屋よりもスタッフの質の高さが札幌でトップクラス
ホテルオークラ札幌は客室は全体的には快適であるものの、多少古さを感じるところもあるため、部屋だけを考慮すると宿泊の第一候補になるということはないかなと言うのが正直なところです。
しかし、立地の良さ、スタッフの気遣いなど客室以外の部分で良いところが沢山あり、それら総合力で考慮すると「また泊まりたい」と思えました。
特にスタッフの気づき、おもてなし、笑顔、サービスの質など、ホスピタリティの高さは札幌でトップクラスです。それが理由でリピートしたいと思えるぐらいホスピタリティの高さに感服です。
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